ビットコインに投資した方がいいの?
前回の記事で9割の人が実施すべき資産運用について解説しました。私自身も記事の内容で資産運用をしています。しかし、ビットコインについて勉強すればするほど、ビットコインの価値・魅力に気づき、投資することを決めました。ここでは私がビットコインに投資する理由を説明します。できるだけ簡単に解説しますので、下記に該当する人は読んでみてください。
私なりに頑張って説明しますが、ビットコインについて否定的であり理解しようとしない人もいます。そんな人たちにはビットコインの開発者であるサトシナカモトさんの言葉を借りておきます。
”If you don't believe it or don't get it, I don't have the time to try to convince you, sorry.”
”信じない、伝わらないのであれば、説明する時間はないんだ。ごめん。”
それではよろしくお願いいたします。
最初に結論を教えてください
はい。私がビットコインに投資すべきと考える理由は価値の保管手段として優秀だからです。
では価値の保管とはいったい何なのか?お金(貨幣)というものの歴史から解説していきます。
なぜビットコインに投資するのか
なぜ貨幣ができたのか
まず人類社会における取引は物々交換という形で始まりました。しかし、物々交換は非常に効率が悪い取引でした。例えば、漁師がお米を欲しい場合、魚を捕まえて、それを腐らないように運搬する必要があります。
この物々交換の不便さを解消するために、腐らず、持ち運びやすい価値の保管手段が必要であり、お金(貨幣)というものができました。貨幣ができたことにより、漁師は釣った魚を貨幣と交換することで、持ち運びも容易になりかつ好きな時にお米と交換できるようになりました。
貨幣にはどのような種類があるのか
現在の主な貨幣には以下の2種類があります。
①法定通貨(円・ドルなど)・・・法定通貨は発行国の政府によって価値を保証します。例えば、皆さんが持っている1万円は、それ自体はただの紙であり価値のあるものではありません。しかし、日本政府がその紙は1万円の価値があること保証することによりただの紙に価値を持たせています。
②実物通貨(≒金)・・・実物通貨は資源としての希少性により価値が保証されています。例えば、金は加工がしやすくジュエリーや機械内部の部品など多くの需要があります。一方で、地球上に存在する金は25万トンと言われており、需要に対して数が少ないため、価値があるものとなります。
貨幣に求められる性能とは
上記で2つの貨幣が長く信頼され使用されてきたのは、貨幣として求められる機能を十分に有しているつまり価値を保管する手段として優秀だからです。ではここで価値を保管する手段に求められる性能を整理しましょう。
①劣化、腐敗しにくいもの
②保管、移動が容易なもの
③数量が限定的で大量生産が困難であるもの
④偽装できないもの
⑤財の価値が社会に認知されている期間が長いもの
直感的にも貨幣には上記のような性能が必要なことがわかると思います。ではビットコインはどうなのか。以下で解説していきます。
貨幣に求められる性能とビットコイン
価値保管手段である法定通貨と実物通貨(金)、そしてビットコインについて述べていきます。
①劣化、腐敗しにくいもの・・・ビットコインや法定通貨は基本無形のデータ(現金は有形ですが、最近は電子の方が一般的なので)になるため劣化・腐敗しにくい。また、金は有形ではあるが、これまで採掘されたものはほとんど現存しており、劣化・腐敗しにくい物体と言えます。
②保管、移動が容易なもの・・・ビットコインはデータのため多額の送金も10分程度で実施することができます。一方で、法定通貨についてはデータであるものの政府の規制等があり送金に数日を要したり、送金できない可能性があります。金は物体でありかつ重いため持ち運びは困難です。以上より、3つの価値保管手段の中でビットコインはもっとも簡単に持ち運ぶことができます。
③数量が限定的で大量生産が困難であるもの・・・ビットコイン、金については埋蔵量がそれぞれ2100万枚、25万トンと有限であり希少性は高いものになります。一方で、法定通貨は政府しか発行できないという制約はあるものの数量(M2)は歴史的に増加傾向であり数量は限定的にはなっておりません。
④偽装できないもの・・・詳細な技術は長くなるのでここでは説明しませんが、ビットコインは偽造できないように設計されています。ビットコインというとハッキング被害など脆弱なイメージがありますが、実際にハッキング被害にあっているのは取引所でありビットコイン自体のネットワークが停止したことは一度もありません。法定通貨については紙幣に偽造防止対策が施されてはいるが偽装リスクは0にはなりません。金についても金メッキによる偽装詐欺なども発生しており偽装可能です。
⑤財の価値が社会に認知されている期間が長いもの・・・3つの中で最も歴史が長いのが金です。金の歴史は文明社会の始まりまで遡ることができ現在も貨幣として活躍しています。法定通貨は金と比べて歴史が浅く、価値を長期的に保つことができておりません。最近の例を挙げると、2009年にジンバブエドルがハイパーインフレにより価値を失い発行が停止されております。ビットコインはさらに歴史が浅いが、発明されてから現在まで価値を保つことができています。
以上のようにビットコインは現在の法定通貨、実物通貨に負けない性能を具備していると考えます。まとめると世の中には価値を保管する手段が必要という課題があり、この課題に対してビットコインは価値の保管手段としてのポテンシャルを十分に擁しているといえます。これが私がビットコインに価値があると考える理由であり、投資を決めたきっかけになります。
他の暗号通貨でもいいのでは
だめです。なぜなら価値保管手段としてはビットコインが最も優秀だからです。暗号資産市場はビットコイン誕生とともに生まれたため、ビットコインは大きな市場、知名度、ブランド力を有しております。また、一般的にすでに多くの利用されているものはそうではない後続のものより利用価値が大きくなります。確かに利便性の高い暗号資産があるのは事実だが、上記の観点から価値保管手段としてはビットコインの方が優位だと考えます。
ビットコインの価格は上がるのか
正直にいうと価格が上がるかどうかはわかりませんが、わからないなりに考えてみます。ここでは、先ほどの貨幣とビットコインの価値を比較してみます。
- 法定通貨:20,000兆円
- ゴールド:2,560兆円
- ビットコイン:180兆円
ご覧の通りビットコインの時価総額は法定通貨・ゴールドと比較するとまだまだ小さいです。なので今後もビットコインの価値が大衆に認められていけば今後も上昇が期待できると考えています。※個人の意見です。
ビットコインのリスクとは
ここまでビットコインに対するポジティブな面のみを記載しました。一方で、投資にはリスクがつきものであり、ビットコインも例外ではありません。ここではビットコインのリスクについて記載していきます。
結論から申し上げるとビットコインのリスクは量子コンピューターです。演算能力が高い量子コンピューターの発明によりビットコインの暗号技術が破られることが懸念されています。現在の量子コンピューターは実用性には程遠い段階でありすぐに破られることはありませんが、いつ実用化できるのかについては専門家のなかでも数10~100年の間で意見が分かれています。
一方で、量子コンピューターができるとビットコインに限らずこの世のすべての暗号が解かれてしまう可能性があります。そうなると社会インフラを含む産業が機能しなくなってしまいます。つまり量子コンピューターの脅威はビットコインだけではなく社会全体の課題であるため、暗号の専門家は量子コンピュータに対抗した暗号技術(耐量子アルゴリズム)の開発に力を注いでおります。
以上より量子コンピューターにより直近でビットコインの暗号が破られることはありませんし、量子コンピューターができるころにはビットコインにも社会全体の暗号にも耐量子アルゴリズムが導入されているかと思います。しかし、ビットコインに投資する人は上記のリスクについて知っておきべきだと考えます。
まとめ
ビットコインは、、、
- 価値保管手段として優れている
- 他の価値保管手段(貨幣)と比較し上昇の余地がある
- 量子コンピューターがリスクである
以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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